癌で他界した家族の最後の数ヶ月というのは、腹水との闘いだったといっても過言ではないでしょう。腹膜炎になってしまったために、腹水がパンパンに溜まってしまっていたのです。水を飲む事すらできませんでしたので、見ていて大変辛かったです。

医師には腹膜炎になっているので、腹水が溜まってしまいます。という話は伺ってはいましたが、実際に目の当たりにすると、どうにかして欲しいとかどうにかしてあげたいと思うものです。無理を承知で医師に腹水をどうにかできないのか?とたずねました。

ですが腹水を抜いてしまうと、患者さんがショックを起こすのでできないと言われ続けました。ここでどうして腹膜炎になってしまうのか?そしてどうして腹水が溜まるのか?もう一つはどうして腹水を抜いてはいけないのかなどについてを調べてみる事にしました。

まず腹膜炎でどうして腹水が溜まるのかというと、腹膜という内蔵を包んでいる薄い膜にガン細胞などが、種を蒔いたように転移してしまう事が腹膜炎で、腹膜炎になると養分を含んだ体液が、腹腔という空洞に溜まってしまうのが腹水です。

腹膜炎で腹水が溜まらなくても、私たちの腹腔には腹水があるものなのですが、臓器同士が摩擦を起こさないような、潤滑油の働きをしているくらいなものなので、それほどたくさんはありませんが、それが腹膜炎になると溜まる量と排泄する量のバランスが崩れるのです。

しかも腹水の多くは養分が含まれているので、やたらと排出ができないのです。これが腹膜炎による腹水の溜まり方と、やたらと水を抜けない理由なのです。

腹膜炎による腹水の最新治療とは

これまでは腹膜炎による腹水を、やたらと抜いてはいけないという考え方の方が多かったようです。それでも腹水の成分などを検査して、大丈夫なら抜くというような治療法が一般的だったようです。ところが違う治療をする病院も出てきたのです。

その治療法というのは、腹膜炎によって腹水が溜まってしまったとして、その成分がなんだったとしても、腹水を抜いてしまうという治療法です。ただし、抜いたままにはしておかないのだそうで、一度抜いた腹水を濾過して再び体内に戻すという方法です。

この方法だと腹水を抜いた事によって、患者さんがショックを起こさずに済むという利点があるのだそうです。しかも腹水がなくなるので、弱っていた患者さんも普通に生活ができるほどになったりするそうです。この方法はとても良い方法かもしれません。

というのもこの方法で腹水の治療を受けた患者さんは、見事社会復帰を果たしていらっしゃるのだそうです。これまでの腹膜炎と腹水への考え方が覆る結果となっているわけです。これほど良い治療法なら自分も受けたいと思う方もきっといらっしゃる事だと思います。

ですが残念な事に、腹膜炎による腹水を濾過して戻すという治療ができる病院は、実は限られているのだそうです。つまりまだどこの病院でもできるという治療法ではないという事になるのです。