まだ癌という病気がポピュラーではなかった頃、とても短命の親族がいました。まだ若かった青年だったのにお腹がパンパンに膨れる原因不明の病気だったのです。今考えるとそれは癌性腹膜炎による腹水が出ていたのではないかと思うのです。

癌性腹膜炎による腹水というのはどういう状態なのか、その頃の医学ではまだよくわかっていなかったので、原因がわからないという病院が多かったのですが、ある病院で癌という病気であるという事を聞かされたそうです。これは昔の話なのですが現代でも同じような話は耳にします。

癌性腹膜炎で腹水が溜まっているというのはすぐに病院の検査でわかると思うので、その点では昔の医学とは違いますが、現代でも癌性腹膜炎で腹水が溜まってしまうと、ガン自体の治療が難しいという点は同じであると言えるのかもしれません。

どうして癌性腹膜炎で腹水が溜まると恐ろしいのかというと、癌性腹膜炎になっているという事はつまり、その癌がどんな癌であったとしても末期である事が多いからではないでしょうか。一般的に癌性腹膜炎になっているという事は、ガン細胞が全身に散らばっている事を表すのです。

例えば癌の治療をしている患者さんで、腹水が溜まってしまう状態になると、治療をしていても完治する事は非常に難しい事であるのはご存知の方も多いと思います。ではどうして癌性腹膜炎になって腹水が溜まるのかを詳しく調べてみる事にしましょう。

癌性腹膜炎と腹水は何故怖いのか?

癌が一番最初にどこにできたにしても、早期発見をする事ができれば意外と治療効果は高くなってきました。これは医学の進歩によるものなのですが、いくら医学が進歩していても癌性腹膜炎やそれによる復水が溜まった状態で発見しては治療ができません。

医学が進歩しているからと言っても全ての癌の治療ができるとは限らないのです。例えば癌でも発見しやすい癌と発見しにくい癌とがあります。例えば大腸がんが原発であっても、本人が症状を認識した頃には癌性腹膜炎と復水が溜まっている状態で発見される事もあるのです。

特に大腸がんの患者さんが癌性腹膜炎を起こしている事が多いのだそうです。ところで癌性腹膜炎になるとどうして復水が溜まるのでしょうか?そのメカニズムについても知る必要があります。ちなみに私たち人間のお腹には空洞があるのですが、この空洞に水が溜まる事を復水が溜まるというそうです。

腹膜という部分にガン細胞が散らばったように転移すると、血液中の養分などが腹腔に染み出して、それが復水となって溜まってしまうというわけです。癌性腹膜炎になるとこうした復水の症状が出てくるようになるそうです。そう聞くと中には水を抜けばいいと言う人もいるかもしれませんね。

でも癌性腹膜炎による復水というのは、私たちが生きるのに必要な養分で構成されているので、この腹水を急に外に出す事は非常に危険なのだそうです。なのでそう簡単には腹水を抜くことができないのです。こうした理由で癌性腹膜炎による腹水は怖いのです。

結局のところは原発性の癌をしっかりと治療しないとならないので、腹水が苦しいからといっても癌性腹膜炎の治療を先に行う事はできないのだそうです。なのでそうならないようにするには定期的な検査を受ける必要があるのです。なんでも早期発見と早期治療が一番の解決法だからです。