今救急患者に対応してくれる病院は少なくなっています。それがどうした?と思うかもしれませんが、これは問題のある事なのです。もしも自分が脳疾患などで倒れたとします。救急車を呼んで搬送されると思ったら、病院からたらい回しを受けたとします。もしも受け入れられていたら確実に助かったのになんて事があったらどうしますか?
現在、日本中の救急医療で問題が発生していると言われています。それは医師不足による救急患者の受け入れ拒否です。救急車で運ばれるくらいですから一刻を争う状態であるにもかかわらず、うちの病院では受けられないとたらい回しになってしまい、助かる命さえ奪われてしまう事になるのです。
こうした事実に立ち向かう病院が無いとは言えませんが、100%救急患者を受け入れるという病院は本当に少ないのです。地域にとっては嬉しい事なのかもしれませんが、この病院に患者さんが集中してしまうという事実も忘れてはならないでしょう。いつかパンクしてしまう事だってあるからです。そうなったら困ってしまいます。
そのために国は救急医療の現場をもっとしっかりと把握して、医師不足を徹底的に無くす努力をしなくてはなりません。そのためには医師を増やす努力もしなくてはならないでしょう。全ての病院で救急搬送の患者さんを受け入れろというのは無理でしょうから、地域に2つか3つくらいは作れるようにして欲しいものです。
まずは医師不足を解消するのと、過酷な環境で働かなくてはならない環境を改善する努力も必要でしょう。今後はもっと医師が不足していくと予想され、逆に患者数は増えると予想されていますので、今のうちからなんとかしていかなくてはならないでしょう。
私の住んでいる街にも、総合病院、緊急の設備が整っている病院があります。
ひとつは、とても設備が整っている病院で、時間外診察に行くと、必ずと言っていいほど待たされ、よほど急な診察を要する病気の場合は、ご近所で噂されるけど、自宅の車で時間外救急に向かうより、恥ずかしがらず救急車を呼んだ方がいいとか
。このような書き方をすると誤解が生じますが、命に関わることなら、手段を選んでられません。
医師不足は本当に深刻だと日々感じています。
患者が医師に求めるもの、それは正義を持って自分の病と闘ってくれるかどうかだと思うのです。
例えば、医師になった動機が不純である人はやはり診察から手術まであらゆる医師としての行動に欠落した何かが見え隠れしていると思うのです。
また親の代から医師であったがために継承として医師の道を選ぶという人も同様に思います。
本当に患者の命を救いたい、人の役に立ちたいといった熱い思いを抱いて医療の道を選択した人に自分の命を預けたいと思うのが患者の側の本意だと思います。